先日、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2020年1~3月期の運用損益が四半期として過去最大となる17兆7072億円の赤字になったと発表した。
時事ドットコム
果たして、この額がなくなったことで年金の運用にどれだけの影響があったのでしょうか?
結論から言うと、問題はないです。
年金と年金積立金
今、私達が収めている年金は今の年金受給者に使われています。
それとは別に「年金積立金」が存在し、現在は使われておらず貯蓄運用されている状態です。
今後、少子高齢化が進み年金の給付が足りなくなったらようやく出番となるわけです。
積立金の運用
今回の数字約ー17兆円は020年1~3月期です。
ですが、2019年度は約ー8兆円に収まってます。
それまで稼いでいたおかげで-8兆円です。
でも、マイナスの運用じゃないですか!
2018年度は約+2兆円です。
でも、トータルしたらマイナスじゃないですか!
では、現在の積立年金の運用額はどれくらいでしょう。
約150兆円のプラス運用です。

2022年度の運用状況|年金積立金管理運用独立行政法人
年金積立金管理運用独立行政法人のWebサイトです。GPIFの2022年度の運用状況を掲載しています。
2001年度以降最初は景気悪化もありマイナス運用でしたが、徐々にプラス運用、リーマン・ショック時はマイナス運用、その後は徐々に増やし、現在ではおおよそ株式(国内・海外)50%、債権(国内・海外)50%という状態で運用してます。

見方
小さな点で見れば悪く見えるときもあります。大きな線で見るとよく見えます。
今回も四半期ベースでもいればマイナスですが。長期で見た場合、そこまで影響はないです。
むしろ、きっちり増えた中での少ない減少なので、慌てる必要などないです。
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