平成29年度の資料ですが、「介護職の転職理由」は以下のとおりです。
1位 人間関係に問題があったため
2位 結婚、妊娠、出産、育児のため
3位 法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため
4位 ほかに良い仕事・職場があったため
5位 自分の将来の見込みが立たなかったため
参照先
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/h29_chousa_kekka.pdf2位は家庭状況によるものですが他はどちらかと言えば自分ではどうしようもない状況からくるものもあります。
現状を踏まえた上での分析をしたいと思います。
仮定から見る退職理由
もし、以下の条件であれば上記の理由の1位と3位だったらどうでしょう?
- 年収700万
- 夜勤が5回
- 週休完全2日制
- 賞与は基本給の3.5ヶ月(しかも基本給も低くない)
- 残業代はかならず出る
- 等々ホワイト企業
おそらく、転職を留まる方向で考えるでしょうし4位の理由はかなりの率で削られると思います。
もう一つの仮定ですが、「仮定であげた企業が多数あり自分が選択できる立場なら」となった場合、転職をする方向考えるでしょう。
現状、介護業界の転職環境は以下のとおりです。
- 給与が低いので見切りがつけやすい
- 求職率の高さ
- 利用者、職員との2つの人間関係に苦労する
- スキルが低くても採用される
- 資格保持者はさらに採用されやすい
転職しやすい業種と言えます。

負のスパイラル
介護に入社するも、仕事内容と給与が合わないと考える人はいるはずです。そして、職場の人間関係、利用者との軋轢に悩まされストレスが増大、入ってくる新人はスキルが無いどころか常識知らず。
そして、自分が介護福祉士に合格。となれば、次に出てくるのは「転職!」となるでしょう。
介護福祉士になった自分の給与を比較してあっちがいい、こっちがいいとなるはずです。
そして、いざ転職してみたら、給与は少し良くなったものの転職理由「人間関係に問題があったため」は改善されない。。。
そして、転職しようかなとスパイラル思考に嵌ります。
読んでる方には「ドキッ!」とした方もいるでしょうが、現在の自分もこの負のスパイラル状況下にあるので安心してください。
落とし所
では、負のスパイラルを断ち切る方法はないのか?
自分でなぜ選んだのかを考え、そこに納得行かなければ転職すべきという考えです。
例えば、「家から10分で通えたのに1時間掛かる場所へ転勤」でも理由になります。
なぜなら、介護業界は求職率は高いです。ようは、考えを逆手に取ることです。
但し、今より給与が少し劣る、次の転職先は家から15分かかるとか、どこかを拾いどこかを捨てることも必要になります。
転職をする際、自分はなぜここを選んだのか、なぜここから脱したいのかを考えないと次につながらないと考えます。
今よりいい人生を歩みましょう!

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