社会人、誰でも「こんなことをやりたくてこの会社に入ったわけでは…」と思うときがあります。
介護でもそうです。
「自分はこういう介護をしたかったのに…」と
しかし、すぐには理想の介護が出来るほど甘くはないです。
まずは、考え・観察・コミュニケーションの3つで見てみます。
自分の考えを押し付けてないですか?
わかりやすい例でいけば、いつもリモンコンがテーブルにあるが、
リモコンを手の届きやすい位置においたらクレームが来た。
本人にとってはリモコンがテーブルの上にあるのは意味があるはずです。
しかし、それを知らずに自分の考えで勝手に置くのはダメです。
自分の考え=介護となって押し付けていないでしょうか。
押し付けては理想もへったくれもないです。

観察してるだけですか?
昔、車椅子の利用者で歩きたいという方がいました。
そこでベッドから車椅子までの介助を以下の手順で踏みました。
- 最初は全介助で移乗
- ある程度からは立位を介助
- そして、ベッドど車椅子を3歩ほど離してあえて一部介助ながら歩かせて移乗
こんな感じで少しずつリハビリ的な事をしてました。
時々、足の震えが出たりした時もあり、その時は無理せずに介助したりしてました。
もし、ただ観察してるだけならこの手順は踏めなかったでしょう。
もし、足の震えが出ても判で押したようにしていたら、事故に繋がる可能性や利用者の自信喪失につながる可能性もあったでしょう。
難しいと感じるかもしれませんが、観察して疑問を持ったり、自分の考えを入れてみます。それが正しいかわからないときは、信用できる人に聞いてみるのがいいです。
よく観察しなさいと言われますが、観察は土台です。そこに思考を加えていかないと次に繋がりません。
おしゃべりで終わってませんか?
コミュニケーションを取りなさいと言われて、いつのまにかおしゃべりタイムに終わってる職員になってないでしょうか?
特に訪問介護で入って利用者本人そっちのけでご家族と話に夢中になって、気づいたときにはケアマネージャー経由でクレームが入っていたなんてこと。
コミュニケーションは利用者・ご家族を知るための一歩ですがそれが行き過ぎては意味がないです。
頭の中では「こういうのが好きなのか」「こういう事を経験したのか」「これが苦手なのか」と、整理しながらコミュニケーションを取るという方法をやっています。

重要なこと
誰しも理想論があるはずです。
しかし、相手がいてこそ、相手に信用されてこそ初めて介護は成り立ちます。
現実がある中で、どうやって理想に近づけていくかを考えることが重要です。
まずは、誰かに押し付けていないかを振り返ってみましょう。
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