先日、職人気質な職員の問題についてお話しました。

この方はサービス提供責任者で私の上司に当たり他の職員の上司でもあったのですが
その気質のまま上司でした。
今回はその気質のまま上司だと何が問題なのでしょうか。
管理職の求められるもの
管理職の求められるものは主に2つです。
- 業務進捗の管理
- 社員育成
職人気質の問題点として「教え方のレベルが高い」「技術を盗め的教え」です。
これをそのまま上司でやると社員は育成できるでしょうか?
よくある「職人」は長い時間かけてその人を一人前にするためか、厳しい態度で教える、教えずに「感じろ」「盗め」という修行のようなものがありますが、介護でこれをやる必要はあるでしょうか?
確かに物を覚えるには自分で考えて覚えたほうがいいという面もあります。
ですが、介護という職業では意味がありません。
人材不足という問題を忘れるな
介護には人手不足という永遠のような問題があります。従い、未経験者でも募集してでも解決しようとする会社もあります。
未経験者を雇ったのであれば育てる必要があります。
経験者たちは一人でも多くの人を「介護の職員として定着させる」必要があります。
そのためには、時間をかけずにやる方法を構築しなければいけません。
ですが、職人気質のままだと管理職になろうがそんなのお構いなし。
彼らはこう反論するでしょう「自分が時間をかけて会得したものをなぜホイホイと教える必要があるんだ」と。
管理職として求められるものが見えていない。会社のミスマッチですが、
人材不足がある限り、介護のスキルがあればミスマッチな人物でも昇格せざる得ないのです。

長時間かけて得れるもの
修行するような職人の世界、例えば鳶職、寿司職人と比較しましょう。
彼らは時間をかければ、一人前として独立し収入も修行時代とは比較にならないでしょう。
ですが、介護はどうでしょう?
上記のような業種と比べるのは酷ですが、介護業界の給与はそう簡単には上がらないです。
介護は基本的に加算等国の政策により賃金アップが決まります。
正直、修行とか下積みのような厳しい職人の世界にして何が得れるでしょうか?
まとめ
介護業界はどこの会社も一緒かなと半分は思っています。
しかし、人材不足という大きな問題点は見えているのですから、言葉のまやかしでのイメージアップではなく、ブラックのイメージを少しでも払拭して、一人でも多くの人を「介護の職員として定着させる」必要があります。

このような方々のもとで教えられた身としては、同様な教えをしないように心掛けていきます。
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