先日無罪が確定したあの事件、もし有罪となっていたら今後の影響を考えてみました。

【ニュース】無罪確定まで長過ぎる
先日、特別養護老人ホームでドーナツを食べた利用者が死亡した事件の裁判で東京高裁は無罪を判決。その後、上告はされることなく無罪は確定しました。しかし、無罪判決が出ても長い日数を待たなければなりませんでした。概要...
安全性の阻害
もし、事故が起こり事件化した場合、自分だったらどうでしょう?
その証言によって同僚が罪に問われるとなったら、証言できるでしょうか?いや、したいでしょうか?
庇う目的どうのではなく人としてどうなんだろうと考えます。
その結果、適切な証言が得られず、かえって安全性の向上の阻害になる可能性もあるわけです。
また、会社として成り立っているところに一個人の責任を問うこととなれば、そこに携わる職員は萎縮して働くことは出来ません。
上告は断念されましたが、もし、もっと重い求刑の刑事訴訟だったら上告断念となっていただろうかと考えます。

人手不足がさらに加速
このようなネガティブニュースは人々の記憶に残ります。
この件が有罪になった場合、退職を考える人もいるでしょう。
これから介護を目指す人、介護に復帰しようとする人、こういう方々まで悪影響を残します。
たかが、判決と侮ってはいけません。もし有罪だったら、この有罪が判決の基準となるのです。
まとめ
民事訴訟で個人が訴えられるケースはあるでしょうが、刑事訴訟で個人の責任を当ケースは稀です。
この判断が妥当だったかどうかは、私達現場で働く介護職員一人ひとりが利用者に向き合う姿勢を見せる以外ないと考えます。

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