時々、「自分は○○歳ですが、介護は出来るでしょうか?」というのをみかけます。
そして、謳い文句に「やる気はあります!」とほぼ必ず書いてます。
私から言えるのは、やる気よりも向上心だと考えます。
前職場では70代の男性職員がいましたが、体力的に厳しくても根を上げる姿は見せてきませんでした。
高齢職員の考察と一例をあげます。
高齢の社員で感じたこと
まず、ここでは60代以上の職員を高齢職員と定義させてください。
私自身、高齢職員と一緒に、または指示しながら働いてきた中で感じたのは以下のとおりです。
いい面
- 知識が豊富
- 動きに無駄がない
- 指示に対していい案が有れば提示
- 利用者に対して年齢が近いのでかわしかたが年齢で通じる
良くない面
- 知識が偏っている
- 利用者ではなく自分の考えで対応する
- 口調が友達感覚
- 上司に対しても自分のほうが上だと勘違い
これは、例えば「知識はあるけど偏って利用者に押し付けてるなぁ」とか「こうしてくださいと指示を出したら、こっちのほうが動きやすいので私はこうしますから!」のようにミックスしている感じです。
年齢が上の分、癖がある感じです。

問題のある職員も多い
前の会社は、基本的に誰でも雇っていたので、仕事をしてくれれば御の字という会社でした。
したがって、仕事をするどころか、世の中の常識すら「?」という人もいました。
年齢が上であればあるほど、自分が正しいと言うような感じで来ているので注意しても、反抗する、どこ吹く風、的な事が多いです。
向上心のあった高齢職員
そんな中で去年の8月に70代高齢職員が入ってきました。
最初の1ヶ月はついていくのがやっとで、正直、厳しいのではないかと思ってました。
しかし、音を上げず、嫌な利用者に文句言われてもめげずにやってきました。
成長が見られたのが外部研修で学んだことを即取り入れたことです。
「ボディメカニクス」で移乗、移動が見るからに負荷なく行えてました。
もし、この研修に出ても適当に聞いていたら成果は出なかったでしょう。
介護士にとっては「ボディメカニクス」は当然だよと思いでしょうが、彼にとっては大きな気付きとなりそれをそく仕事に取り入れたことが大きかったです。

まとめ
年齢が上がればあがるほど自分のプライドと勝負になります。
自分の知識があり年齢が近いから、介護なんて楽勝でしょうなんて思う職員もいましたが…。
しかし、介護の職員として必要なのは、向上心や誠実さといった、今まで働いてきたこととなんら変わりません。
介護だから特別なことは不要です。
自分の足元をしっかり見据えてチャレンジしていくのがいいと感じます。
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