前回に引き続き今回もブラック企業についてです。
前回は厚生労働省の基準から見ていきましたが、今回は世間一般で言われるブラック企業視点から介護業界を照らし合わせてみます。
ネットで検索すると「ブラック企業○個の特徴」、○に数字が入るのですが、7だったり、10だったり、多いと31個とやたらめったら上げればいいもんじゃないと思い、4つに分類しました。
給与と労働内容
働く上で必要なことといえば労働内容(条件)と給与です。
介護は労働内容がキツく、給与が低いためブラックと言われます。
- トイレ介助
- 入浴
- 居室内掃除
- 移動介助
色々あげていけばキリがないですが、体を資本とする割には給与が低いとなりますが、これは他業種と比べればという考えです。
「同じ年代で他業種はこれだけ貰っているのに・・・」という声は聞こえます。
介護で働くと決めたのに、果たして比べる必要ありますか?
他業種もそうですが、その業でやっていくと決めたならその中で自分がどう立ち回りスキルを向上させ手当をもらう等工夫をしていく必要があります。
他人は他人、比較したきゃしとけと考えます。
離職率問題
介護は人手不足業界の上位です。
これは過去にも語ってますが、介護の甘いイメージと実際の労働との乖離の大きさが原因だと思います。
私は結構厳し目な意見を言います。それはそれでも介護で働きたいという方を応援したいからです。
募集要項で未経験者歓迎と謳いながら、いざ入ると新人とは思えない扱いをする。
入る方も、正直この人社会人として何やってきたの?という人も入ってきます。
お互いがお互い足を引っ張り、常に募集という悪循環です。
これは少しずつ改善しなければいけないです。


パワハラ問題
これも色々と語ってますが、目に見えるところではせず目に見えないところでやってます。
私も最初の頃は、ひどい目にあいました。
実力がある程度ついてくるとなくなっていきましたが、これも改善すべき問題と考えます。
うちはそんなことないですよと言える会社や事業所は、未来永劫持続できるようお願いします。
精神論
上3つと絡んできますが、以下の感じでしょうか。
「未経験者歓迎 アットホームな職場です」
「職員笑顔でやっています」
「職員が丁寧に教えます」
考えてみれば普通のことなんですが、アピールポイントがないからアタリマエのことを並べるしかないのです。
ところが、入社すると「これぐらいで音を上げないで!」「こんなの日常茶番事なんだから!」「(休憩1時間のうち)昼食30分は利用者と食べてもらい(食介含む)休憩は30分です。利用者と食べることでお互い刺激になります。」
やめようとすると「今が踏ん張りどころ」「色々言ってるけど、お前のいい所あるからな」「やめたら今までがもったいないぞ」
冤罪事件とかで出てくる刑事の取り調べみたいですが、経験談です。

結論
ブラック業界の負のサイクルは存在します。介護業界もこれに当てはまります。
- 給与が低いから離職率問題がある
- 離職率問題のせいで人材が育たず、パワハラや精神論の職員がはびこる
- パワハラ、精神論を振りかざす職員のせいで介護業界でやっていきたいという人がやめていく
- 人が来ないから、未経験者の敷居が低くなり、社会人?という人が入ってくる
改善するにはどこから手を付けていいのやらと思うほどですが、パワハラ、精神論をはびこらせる世界を改善させるところ、本当に介護をしたい未経験者を育てるところでしょうか。
長期戦ですが芽が出たら大きな実になると思います。

コメント