前の会社の後輩からLINEで「辞めたいと思っています。どう思いますか?」という相談を受けました。
私の他人の人生へのアドバイスは決まっています。
人生の自己決定
結論は「そんな会社辞めてしまえ!」ではありません。
「辞めるかどうかの判断は出来ない」「人生の一分になるから自分で判断を」という冷たい内容で送りました。
まず、人に判断を委ねると失敗したら「あの時、あなたに相談したのが失敗だった」となります。
学生であれば、進学・就職といった相談をし、必要によっては手厳しい判断をされることはあると思います。
私は高望みより叶えられる方向へ導くのが進路相談の場だという考えです。
しかし、一度就職した場合、自分が決定する立場にあります。一人暮らしの場合は自分が自分で決断します。家庭がある場合は家族に相談し最終的にどうするかを決断となります。最終的には自分なのです。
しかし、自己決定を人に委ねるのは次の側面があるという考えです。
失敗の責任転嫁
他人に決断してもらい失敗したら「判断してもらうのではなかった」「アドバイス通り動いて失敗した」というセリフです。自分が決断したのではない!あの人が悪いという失敗の責任転嫁をすることにより心理的負担を低くします。
しかし、人生の決断を他人に委ねた結果、どんどんと自分では決断できない人間になるということは、仕事でも決断できない人間になり最終的には社会から置いてかれてしまいます。
まして、超絶ブラック企業なら即辞めるべきと言うでしょうか、状況も聞かずに「そんな会社辞めてしまえ!」という人は、正直勢いで言っているだけです。

自己責任で逃げられる
ビジネスでもなんとなく誘われてやってみたがというケースがあります。
前回のネットワークビジネスを例に取ると「一緒に儲けよう!」と言いながら、渋々一緒にやってみたがお金が減るだけで儲からず人に見捨てられるという最悪なケースになって「一緒に儲けようって言ったじゃないか!」と。
しかし、誘った方は「儲からないのはあなたが悪い、初めたのは自己責任でしょ」と突き放します。誘った側はもうその人を養分と見てないのですから。
道標を提示する
決断をしない代わりに道標を提示しました。
- 会社内で解決できない問題なのか(異動で済む/済まない問題か)
- 社内で解決しない場合、転職先は決まっているのか
時々LINEで状況は聞いているので、基本的には管理者とあまりうまくいっていないのは察しがついています。従い、まずは会社内で解決できるのではないかとの考えで上記のような道標を提示してあとは本人がどう決断するかだけです。
人が作ったレールの上を通るのは楽ですが、そこから何か産まれるでしょうか。
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