地元の北海道新幹線開業へ向けて並行在来線の函館本線の大半は経営分離という判断をしてます。
その路線の中で、余市ー小樽間が輸送密度2000もあるため、余市町としては存続の移行を示しています。
先日、鐵坊主さんというyoutuberと余市町の担当者が鉄道存続に対するミーティング内容があったので閲覧しました。
厳しい意見ですが、余市町は本当に鉄道を残したいのだろうかという疑問しかわきませんでした。
今回はこのことについて語っていきます。
(ちなみに動画時間は1時間以上です)
勉強不足・調査不足
一番に感じたのは役所の担当者が鉄道に対しての勉強不足が見えました。
鉄道を残すに当たり、第3セクター、上下分離方式という言葉が出てきたときにピンときていないようでした。
鉄道維持に当たり、余市-小樽間の経営はJR北海道側としては消極的です。となれば、他の方法で残した場合の概算を自分たちがして置かなければいけないのにしていない。現状、「鉄道存続を決めたわけではない」から具体的なことは何もしていないと言ってましたが、存続の意向があるならまずは自分たちが鉄道に対する知識をつけるべきです。
そして、町民の誰がどう利用しているのかをしっかり把握していないことも問題です。
JR北海道はデータを出してできないことを節目しています。
しかし、行政側は輸送密度2000だから存続の方向という一つの数字だけに頼っています。
街全体で残したいのであれば、行政側も調査してデータを取りそれをもとに議論すべきです。

使うのが当たり前なのに
討論の中で「余市駅をハブ化する」「駅を増設する」案がでて担当者は驚嘆していました。
考えてみれば当たり前で、鉄道は乗ることで売上に貢献できます。となれば、鉄道駅とバス路線の動線、観光アクセスへの動線を考えるのは当然のことです。また、余市町には余市駅一つしかありません。となれば、住宅街、学校付近に駅を設置する案も浮かぶのは当然です。
しかし、これらはごく普通の考えではないでしょうか。本当に鉄道を残したいのでしょうか。
鉄道の廃線問題がでると必ず「街の人々が使っているから鉄道を残せ」といい反対してきます。
しかし、私が今までメディアで見てきて行政にとっての鉄道存続は町長のアピール、そして、鉄道をオブジェのような飾り物としてしか見ていないように感じます。本当はあってもなくてもどちらでもいいが、なければ鉄道が残る隣町と差がついてしまう。だから残す必要があると。
なぜ廃線になるのか。答えは簡単です。鉄道に乗らないからです。
対外アピールか?
今回、余市町がyoutuberとこのような討論をしたのは対外アピールも一つの目的かなと思ってしまいます。このことは地元新聞も報じています。そして、この地元の新聞はJR北海道に批判的です。
過去にも、「街の人々が使っているから鉄道を残せ」という理由で廃止反対をしていた路線がありましたが、実際はバスを使っている人が大半であり鉄道を残す必要がなくなり廃線となりました。地元紙は存続の方向で散々JR北海道と国を批判してきました。しかし、全国メディアがバスを使っていることを報じると地元紙はおとなしくなりました。
今回も廃線となった場合、youtuberやリスナー等の意見を伺った行政に対して、廃線という冷たいJR北海道と国などという形で批判記事が書けます。
動画内容を見ると余市町としての存続をしたいという強い思いは私自身感じ取れません。余市町には対外アピールではないことを今後の活動で示してほしいですね。

鉄道は絶対必要なのか?
今回、輸送密度2000という数字で鉄道が必要、特に学生が使っているから必要という感じに受け取れました。となれば、学生のバス通勤の輸送量の確保ができてしまえば正直廃線になります。
では、余市町として鉄道を残すに当たり何が必なのかといえば、国、北海道、小樽市、JR北海道に向けて存続を納得できる材料の提示になります。
余市町は「お金がない」と言ってましたが、道内の市町村の大半はお金がありません。また、JR北海道もお金がありません。国も一自治体に肩入れすれば他の自治体もとなります。人の財布を当てにしてはいけないのです。しかし、お金を出し合ってでも存続するのであれば、余市町が対外へ「納得できる材料の提示」になります。
また、昭和50年代に地方路線が廃止候補に上がった際、乗って存続させる運動なるものがありました。残念ながらほとんどが廃線になりました。
しかし、町として本当に鉄道を存続させたいのであればこのような運動がでてもおかしくはないです。
そこまで暇じゃないというのであれば、鉄道存続に対する思いはその程度だったということです。
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