今日は介護のことでもお金のことでもなんでもないただの戯言です。
１９８５年８月１２日１８時５６分、日本航空１２３便が群馬県多野郡上野村の山中ヘ墜落、４名の生存者と５２０名が死亡する単独機としては世界最多の死者の飛行機事故で、「日航機墜落事故」といえばこの事故を差すほど強烈なインパクトです。未だにこの事故が原因で日航を敬遠する人もいるくらいの事故です。
事故機の概要
事故が起きた原因は飛行機の圧力隔壁が破壊、それに伴い垂直尾翼などが脱落、油圧が全て抜け操縦不能に陥りながら迷走し墜落しました。
圧力隔壁が破壊された原因は、１９７８年に同型機がしりもち事故をおこし、その際圧力隔壁にも亀裂が生じ修理しました。
しかし、修理方法が不十分だったため数年後に墜落事故の原因となったわけです。
これが事故報告書でも報告内容です。
もう一つ事故機の概要
日本航空１２３便は伊豆半島上空で自衛隊のミサイルにより垂直尾翼などを破壊され迷走を続けるも自衛隊機に事故現場まで誘導され墜落させられる。
政府により現場への救助活動を妨害され発見が明朝にまで遅れる。また、事故現場へ向かおうとした自衛隊員を射殺しニュース速報で流れるもなかったことにされる。
これが政府の陰謀により消されたミサイル誤射説の概要です。
ミサイル説の根拠
ミサイル誤射説の根拠はボイスレコーダーに「オールエンジン」という言葉が「オレンジエア」に聞こえるというもの、墜落現場からオレンジ色の塗料が見つかりＪＡＬ機はオレンジ色の塗料なんか使っていないから、これがミサイルの証拠だというものである。
「オレンジエア」と発したと仮定します。
ボイスレコーダーでは、当該機の衝撃音→やり取り→「オレンジエア」という順番です。が、普通、ミサイルを目撃したら「オレンジエア」→衝撃音となるのが普通です。矛盾していますが、陰謀論者は「これは隠語なんです」という。
もう一つ、このミサイルは護衛艦から発射されたものだという。ならば、尚更見えないはずなのに衝撃音でミサイルだと分かるようです。
オレンジ色の塗料、該当機のＪＡＬのボーイング７４７の塗料がどこにどう使われているのかきちんと調べているのでしょうか。外側の見える部分だけを指し「使っていないからおかしい」という。
このように、調べもせず憶測だけが頼りなのが陰謀論なのです。
あいまいな記憶力に頼る
墜落直前、子どもたちが当該機を追尾する２機の自衛隊機を見たという証言がありこれが墜落現場に誘導させ墜落させたというもの。
普通、そのようなものを目撃したら子供でなくても記憶に残るはず。そして、墜落後のNHK交響楽団ニュースで電話インタビューのやり取りが動画サイトにアップされていたが、そんな話は一切出てこない。
なぜ子供たちなのかといえば、政府の力が及ばない、子供の純粋さにはかなわないという乏しい根拠なのです。
３０年以上も前の今日、記憶を思い出せるでしょうか。たとえ自分にとって重大な事を思い出してほしいのですが意外と記憶はあやふやです。
過去のＭＡＤ動画を信じるお粗末さ
「事故現場へ向かおうとした自衛隊員を射殺しニュース速報で流れる」、これはＮＨＫニュースの動画を利用した悪質なＭＡＤ動画です。しかし、彼らはこれを信じて情報提供を求めています。
陰謀論者は「本に書いてある」「こうでないとおかしい」「このニュース速報があったはず」など他人に頼り自ら調べることをしません。著名な方でもこの陰謀論を信じ吹聴していますが、本来であればそういう方々ほど裏を取るべきです。
政府の・・・
陰謀論者は基本的に「政府の陰謀が・・・」「政府の力が・・・」と都合の悪いことにはこの言葉を発する。
しかし考えてほしいのは、この事故を消せない時点で政府の力は働いていないのでは？
本当に政府が消したい事故ならば事故機を海側に墜落させたほうが消せる可能性は高いのになぜかそこには触れない。
例えば、自衛隊が事件、事故、特にイージス艦と漁船が接触したときもそうですがなぜ政府の力を発揮させないのでしょうか。
政府の力というのであれば、都合の悪いこと全てに発揮できないほうがおかしいはずです。
最近では、ボイスレコーダー音声がツギハギのため、全開示を求めて裁判を起こしたようですが、このボイスレコーダーも２０００年にリークによって公表されました。政府や企業側の開示ではなくリークです。知ってほしいという理由からリークさせたものなのでむしろ都合の悪い部分があれば出ているのでは？という気がします。
最後に
正直、圧力隔壁が破壊から起因するものだと論拠が弱い部分もあるのも事実。だからこそ、本来は時間とお金をかけてもう少し慎重になってもいうのが私の考えです。とはいえ、陰謀論に偏るほど変ではないです。
最近、こうした陰謀論で再生回数を稼ぐ人たちが増えているのに憤りを感じ得ないのが事実です。死人に口なしと言いますが、彼らがしていることは真実を暴くのではなく、事故や遺族、死者を弄びお金にしているにしかすぎません。
二度とこのような事故を起こさないためにすることが本来の活動なはずです。
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