介護には事故がつきものですが、同じミスを防ぐためにヒヤリハットがあります。ですが、今の会社では同じミスが続きます。
3つの視点が浮き上がります。
当事者意識の薄さ
ミスをした時点では「やってしまった」という意識があるのですが、どうもヒヤリハットを書いているうちに薄れてしまいミーティングに上がる時点では意識がなくなるという、見ていて次にまたやらかすぞという思いでした。
人によっては注意すると逆ギレしたり社長に助けを求めたりと、事故を起こさないより隠したいという風潮があるようです。
こうなると、社員としては事故を起こしたという当事者としての自覚からは程遠くなっていき、何度も同じミスを繰り返します。家族さんからは「あの人には関わらせないで」となります。ある意味、最善な対策かもしれません。
分析力の弱さ
ナショナルジオグラフィックという番組の中で「メーデー!:航空機事故の真実と真相」という、文字通り航空機墜落事故の原因と検証を取り扱った番組ですが、時々会自体に問題があるという内容の事故も出てきます。そこまでして、1機で何百人もの死傷者を出してしまう事故を防ぎ今日があるわけです。
介護も事故のない世界を作るために作っていくはずですが、「やり方が悪い」「一人でやらない」という部分で終わってます。「そのやり方を選んだ理由」「一人でやった理由」、それが終わればそこを選んだ理由と細部までやって初めて原因がわかるものです。
残念ながらそこまでは分析せずに 、なぜそうする必要があるのかを社員自身が問わない限りは同じミスを繰り返します。

能力の差
ここで書いてばかりで「うなずきくんはなぜその職員に指摘しないのか?」と読んでる方は問うと思います。
現在、リーダー職にあるため当然指摘はしますが、職員の中にはその指摘すら分からないというお粗末な状態な方もいます。介護の「か」の字も知らないでやってきた人、年配なのに日常の常識すら知らない人等、上げればキリがないですが、そういった方々に指摘をする。
職員によっては「はい」「わかりました」とうの返事をするが、それは指摘逃れのための返事で本心では「どうでもいい」「この場から去りたい」なのです。
正直、一部の人以外は現状にいっぱいいっぱいで余裕というものがありません。余裕がなければヒヤリハットには気づけないです。
事故を防ぐために
事故を防ぐ方法は働かないこととなりますが、そうはいきません。どうしても事故と隣り合わせの世界にいるのです。
まず、事故を起こす要因を分析します。それが会社に起因するなら転職を、事業所に起因するなら異動を、自分に起因するならどの部分なのか。能力なら介護度の低い場所を選ぶ、研修へ出向く等あります。
最終的にヒヤリハットは自分を成長させる道具と思えるかでしょうね。
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