「うなずきくんは認知症の扱いに慣れてるから苦労しないと思ったけど」と、先日退職の際に行った上役との面接時に言われたことです。
認知症の対応に慣れることって出来るんでしょうか?そもそも認知症への対応に対する慣れとはどういうことでしょうか?
認知症のあれこれ
介護職につくと否が応でも認知症利用者とは接します。同じことを何度も言う。すぐ怒る。物がなくなったと訴える等様々な事柄が起こります。それにどう対応するか一応研修等で例がありそれに沿ってやって行きめでたく解決というのが研修で、実際はめでたくなんざ解決しません。
その人の性格、こだわり、既往歴等々複雑な条件が絡み、時には解決ときには火種になるというのが日常茶飯事です。ですが、どうも上役は自分の考えが正しく押し付けてくる傾向にあり、そのとおりしないと気がすまないタイプなので仕方無くします。
例えば、好きな食べ物カレーだとして1年365日3食、カレーを食べ続けることが出来ましょうか?おやつ、酒のツマミに加えたらどうでしょう?極端ですがこういうことです。いくら好きな物事であっても適材適所やタイミングというのがありそこを外れての対応は意味がないわけです。
経験に基づく引き出し
認知症は避けては通れない病気なため解決方法がたくさんある方が助かります。当然、経験すればするだけ対応方法が増えるので引き出しというのは多くなります。
「経験に基づく引き出しが多くなるのでそれを職員に共有してほしい」というのであればわかります。ただし、上記で述べたとおり利用者の性格等、タイミング等を見図りながらという条件は付きます。下手をすると男女の差があるかもしれません。
認知症は知れば知るほど経験すればするほど、むしろ大変さが増えるというのが私の考えです。
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