先日、野村克也さんが亡くなりました。私は野球が好きで野村さんの本も数冊買って読んだこともあります。私自身、リーダー職という人の上に立つ立場までなった身から、学べるものはなにか考えました。
再生工場に必要なもの
野村さんで有名なのは「野村再生工場」です。再生工場とは以下のとおりです。
- 活躍した選手が成績が落ちてしまい再び活躍する(復活)
- 今までパッとしなかったが、活躍の場を与えられ羽ばたく(飛躍)
要約するとこんな感じですが、全員が全員活躍できたわけではありません。再生できた人たちの共通点は「現状の受け入れ」、「変化すること」の2点です。
人間誰しもずっとイケイケ人生とは行きません。どこかに挫折があります。そのときにどうするか。そのままで行くのか、新しいものを取り入れて変わってみるのか。変わるのも勇気が必要です。下手すると自分をもっと惨めにさせてしまうかもです。しかし、落ちぶれたんだったら、人のアドバイスを受け入れたほうがいいのではないでしょうか。
私の印象になりますが、注意を受け入れない人は同じミスを続け、受け入れる人は育っていくように感じます。

努力では如何ともし難い
野村さんは選手とも優れ、戦後初の3冠王、本塁打王8年連続、打点王6年連続等詳細はウィキペディアを参照するとわかりますが、本人曰く「ヘボバッター」と言ってましたが、成績を見る限りかけ離れています。これらの記録は、自ら投手が投げるデータを集め、投手の癖を調べ、捕手からの観察等色々と駆使したものです。
しかし、これらは挫折から出てきたものです。野村さんも初期の頃は他選手同様にトレーニング、素振り等々努力でレギュラーを取り本塁打王を取りました。が、翌年散々な目に遭います。色々考えた結果、上記のデータを集めたり、癖を調べたりと・・・に至ります。
努力は嘘をつかないといいます。たしかに野村さんの下地は努力ありですが、それ以上に自分に足りないものを分析して新しいものを受け入れ化け物打者に変身しました。
私が現在の仕事で応用しているのは、利用者の癖を調べて色々と活かしていることです。

人は変えられない
再生工場の部分であげましたが、全員が全員成功してません。野村さんでも人は変えられない。なので、野村さんは「こういうのがある」「こういうデータが有る」「その人の野球エピソードを語る」等、人が興味を持つだろう話をしていきます。これに食いついた人は変化をして復活・再生をしてます。
私も過去に色んな人のエピソードをあげてますが、人を変えるのは至難の業です。ここをどう真似たらいいかと現在は思案してます。
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